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熟年夫婦が性生活を継続する年齢の目安と卒業するときの注意点

投稿日:2022年10月12日 / 更新日:2022年10月12日

年齢を重ねるにつれセックスの回数が減ってきて悩んでいませんか。中には「一般的には何歳くらいまでセックスをするものなのだろう?」と感じている方もいるでしょう。この記事では、熟年夫婦が性生活を楽しむ年齢の目安と性生活が途切れる理由などを解説しています。夫婦の在り方についてお悩みの方は参考にしてください。

目次

夫婦の性生活はいつまで?

結論から述べると、性生活を継続する年齢は夫婦による差が大きいといえます。性機能に問題がなければ、熟年夫婦になっても性生活を継続することは可能です。60代・70代になっても性生活を楽しんでいる夫婦は少なくありません。一方で、30代から性生活を卒業する夫婦もいます。いつまでつづけるかは、夫婦の選択によるところが大きいといえるでしょう。ただし、参考にできる目安がないわけではありません。

セックスレス夫婦の割合

やや古くなってしまいますが、「中高年のセクシュアリティ調査2012年」が、年代別に夫婦間の性交について調べています。この調査によると、有配偶者でセックスレスになっている男女の割合は次の通りです。[1]

年代 男性 女性
40代 59% 54%
50代 86% 75%
60代 79% 80%
70代 82% 86%

ちなみに、ここでいうセックスレスは「特別な理由がないにもかかわらず、1カ月以上にわたりカップルの合意した性交や性的な接触がない状態」です。以上の結果から、40代以上の夫婦は半数以上がセックスレスと考えられます。

また、過去のデータと比較すると異なる面が見えてきます。2000年に実施した同調査によると、有配偶者でセックスレスになっている男女の割合は次の通りです。[2]

年代 男性 女性
40代 24% 30%
50代 32% 41%
60代 50% 55%
70代 66% 58%

セックスレスになっている夫婦の割合は、12年間で大幅に高まっているといえるでしょう。

年代別セックスレス男女の割合

最新のデータとして、一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した「【ジェンクス】ジャパン・セックス・サーベイ2020」も参考にできます。この調査では、1年以内のセックス回数などを調べています。同調査によると、1年以上にわたりセックスをしていない男性の割合は41.1%、女性の割合は49.5%です[3]。年代別では以下のようになっています。[4]

年代 男性 女性
20代 17.9% 16.3%
30代 28.3% 31.2%
40代 35.9% 46.8%
50代 45.3% 65.8%
60代 62.2% 69.4%

年齢とともにセックスレスの夫婦は増える

いつまで性生活を続けるかは夫婦の選択です。合意があれば、70代でも性生活を楽しむことはできます。実際に70代男性の18%、70代女性の14%は、セックスレスといえない状態です[5]。ただし、以上の調査から年齢とともにセックスをしない夫婦の割合は高くなっていくことがわかります。なぜ、年齢を重ねるとセックスしなくなるのでしょうか。

夫婦が性生活をしなくなる理由

ここからは、性生活を卒業する主な理由を男女別にみていきます。どのような理由で、セックスをしなくなるのでしょうか。

夫が性生活を卒業する理由はさまざまです。主な理由として以下のものがあげられます。

妻に魅力を感じなくなった

子どもができてから妻に女性としての魅力を感じなくなる男性は少なくありません。原因は、妻を女性としてではなく家族として捉えるようになるからといえるでしょう。子どもを共に守り育てていくため生じる変化といえるかもしれません。

また、生活を続けるうちに妻の態度が変化して、女性としての魅力を感じられなくなるケースもあります。例えば、夫がいても気にせずオナラをするようになるなどがあげられます。態度の変化は、妻が夫を家族として捉えているため生じていると考えられます。

ED(勃起障害)

ED(勃起障害)が原因で、セックスを遠ざけることもあります。勃起を男性らしさの象徴と捉える男性が多いため、EDを妻に隠すケースは少なくありません。このようなケースでは、気分が乗らないなど、適当な言い訳で妻の誘いを断ることになります。誘いを断られると妻は傷ついてしまうでしょう。一方の夫も、自身がEDになってしまったことに悩んでいると考えられます。お互いの悩みを共有することが重要です。
▼こちらの記事ではED(勃起不全)の原因について詳しく解説した記事になります。
ED(勃起不全)の年齢層別原因と基本の対処法

断られたくない

妻に断られることを恐れて、誘えないままセックスレスになる夫もいます。性生活に対する考え方が異なる夫婦で多いといえるでしょう。当然ながら、夫も誘いを断られると傷つきます。嫌な思いはしたくないと考えるため、誘えなくなってしまうのです。一昔前とは異なり、性交渉の決定権を妻がもっている夫婦が増えています。男性の一存で、性生活の継続を決められなくなっています。

続いて、妻が性生活を卒業する主な理由を紹介します。

身体の変化

女性の主な原因としてあげられるのが、加齢とともに生じる身体の変化です。具体的には、自然妊娠が難しくなる年齢をもって性生活を卒業する女性が少なくありません。卒業する主な理由は、セックスの目的がなくなるからです。

同様に、閉経も卒業するタイミングになりえます。体質によっては濡れにくくなるため、以前のようにセックスを楽しめなくなるからです。また、性欲が減退する方もいます。これらの変化により、卒業を選択することになるのです。

夫のセックスに不満を抱えている

熟年夫婦の場合、セックスの目的は子作りではなく夫婦のコミュニケーションです。したがって、満足を得られるセックスでないと妻は魅力を感じにくくなります。夫が独りよがりのセックスをしてしまうことも、卒業を選択する理由のひとつといえるでしょう。年齢を重ねると、夫婦でセックスを楽しむ姿勢が大切になります。

夫婦での性生活を行わないリスク

何かしらの理由がある場合、性生活から卒業を選択することもできます。ただし、この選択には一定のリスクがあるため注意が必要です。どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

浮気の可能性

性生活に対する考え方は、夫婦で異なることが少なくありません。一方が継続を望み、もう一方が継続を拒む場合は、浮気につながる恐れがあります。夫婦間で性的な欲求を満たせないからです。性生活に対する考え方の違いに気をつけなければなりません。

離婚の可能性

性生活はお互いの愛情を確認する行為です。相手の誘いを冷たく断ると、愛情を失ったと誤解されて夫婦関係の悪化につながることがあります。ケースによっては「このまま冷たくされるくらいなら離婚するほうがまし」と捉えられることもあるでしょう。性生活を卒業する場合は、パートナーを傷つけないように注意しましょう。

熟年夫婦にとっても性生活は重要です

熟年夫婦の性生活について解説しました。継続する期間は、夫婦で大きく異なります。卒業したい場合は、パートナーとの関係変化に注意が必要です。上手にコントロールしないと、浮気や離婚に発展することがあります。性生活を継続したいものの機能の衰えを実感している方は、精力剤専門の薬局として35年以上の歴史があるあかひげ薬局にご相談ください。現在のお悩みをおうかがいしたうえで、専門家としてのご提案をさせていただきます。

出典:[1][2][5]高齢者のケアと行動科学2020第25巻PP.2-24「中高年のセクシュアリティ∸これまでの研究から見えてきたこと∸」荒木乳根子 田園調布学園大学名誉教授
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbse/25/0/25_2/_pdf
出典[3][4] 一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センター「第4回【ジェクス】ジャパン・セックス・サーベイ2020(調査結果の概要)」
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/report.pdf

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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