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男性ホルモンの主な働きと減少により引き起こされる可能性がある症状

男性ホルモンは、男性の健康にとって欠かせない化学物質です。性欲の衰えなどを実感している方は、分泌量が減少しているかもしれません。

ここでは、男性ホルモンの主な働きと減少で引き起こされる症状、維持するための生活習慣などを解説しています。気になる方は確認しておきましょう。

目次

男性ホルモンとは

男性らしさ・女性らしさを形作る性ホルモンのひとつです。ただし、男性だけで分泌されているわけではありません。少量ですが、女性の身体でも分泌されています。
ちなみに、ホルモンは、身体の働きをコントロールしている化学物質といえるでしょう。
男性ホルモンには、さまざまな種類があります。代表的なものは次の通りです。

【種類】

  • テストステロン
  • ジヒドロテストステロン
  • アンドロステロン
  • デヒドロエピアンドロステロン
  • エピアンドロステロン

男性の健康と特に関わりが深いとされているのがテストステロンです。テストステロンも形態により複数の種類に分類できます。詳細は割愛しますが、遊離テストステロンの影響が最も強いと考えられています。しかし、遊離テストステロンの割合は、全体の1~3%しかありません。テストステロンを合成・分泌している部位は男女で異なります。男性の場合は、95%が睾丸、5%が副腎で合成・分泌されます。副腎は、腎臓の上部に位置する小さな臓器です。

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男性ホルモンの働き

男性ホルモンは、さまざまな働きを担っています。主な働きは次の通りです。

  • 骨を太くする
  • 筋肉量を増やす
  • 性欲を高める
  • 精子を作る
  • 内臓脂肪がつくのを抑える
  • 造血作用
  • 動脈硬化を防ぐ
  • 皮脂を分泌する
  • 体毛を生やす
  • 判断力や記憶力を高める

骨密度の維持・筋肉量の維持に関わります。これにより基礎代謝を高めるため、体脂肪をつきにくくする働きも期待できます。男性らしい体つきを作るといってもよいでしょう。また、性欲を高めたり性衝動を起こしたりする働きもあります。勃起や性行為と関わりが深いホルモンと考えられます。造血細胞に働きかけるなど、造血作用に影響を与える点も見逃せません。以上のほかでは、精神面(考え方)にも影響すると考えられています。具体的には、判断力・決断力・好奇心などに関与します。また、最近では脳の海馬で合成されたテストステロンが、記憶力の増強に関わっている可能性も示されています。

男性ホルモンの減少で生じる症状

男性ホルモンには、以上の働きがあります。したがって、加齢やストレスなどの影響で分泌量が減少すると、さまざまな症状が現れる可能性があります。注意したい症状は次の通りです。

性行動にまつわる症状

性欲に関わっているため、減少するとムラムラしにくくなることが考えられます。性衝動に関しても同様で、欲求に突き動かされるような感覚を味わいにくくなる恐れがあります。より深刻な症状としてあげられるのがED(勃起不全・勃起障害)です。男性ホルモンが減少すると抑うつ気分になりEDになりやすくなります。また、動脈硬化(男性ホルモンの減少が動脈硬化に影響を与える可能性が示唆されています)が進み、EDのリスクが高まることも指摘されています。動脈硬化がEDを引き起こす理由は、勃起を成立させるため大量の血液をペニスへ送り込まなければならないからです。動脈の血管が弾力性を失う(動脈硬化)と、血液を送り込みにくくなります。これにより、EDが引き起こされるのです。ペニスの血管は非常に細いため、動脈硬化の影響を受けやすいとされています。

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身体的症状

前述の通り、男性ホルモンは筋肉量の維持に関わっています。したがって、減少するとこれまで通りの生活で筋肉量を維持できなくなる可能性があります。筋肉量が減少すると基礎代謝も減少するため体脂肪がつきやすくなります。つまり、太りやすくなるのです。お腹の筋肉が落ちてそこに脂肪がつくと、いわゆるビール腹、あるいは中年体型になってしまいます。ちなみに、内臓肥満の指標には腹囲が用いられています。内臓肥満に高血糖・高血圧・高脂血症のいずれか2つが組み合わさった状態をメタボリックシンドロームといいます。動脈硬化を促進させるため十分な注意が必要です。動脈硬化はEDのリスクを高めるだけでなく、虚血性心疾患や脳血管疾患などのリスクも高めます。

精神的症状

男性ホルモンは、男性らしい考え方に影響を与えていると考えられています。ここでいう男性らしい考え方は「短気で豪快、そして溌剌としていて逞しい」といえるでしょう。このように振舞える理由は、男性ホルモンに活力を高める作用があるからです。したがって、減少すると前向きに行動できないことがあります。また、集中力、記憶力が低下したと感じることもあるでしょう。憂鬱な気分になることや理由もなくイライラすることも少なくありません。これらが原因でぐっすりと眠れないケースも考えられます。男性ホルモンの減少は、精神的な症状とも深くかかわっている可能性があります。

自律神経症状

捉えどころのない多彩な症状にも注意が必要です。具体的には、めまい、耳鳴り、発汗、ほてり、動悸、息切れなどに注意が必要といえるでしょう。これらをまとめて自律神経症状といいます。自律神経症状は、ホルモンバランスの乱れにより交感神経と副交感神経の切り替えをうまく行えなくなることで引き起こされます。中高年でめまい、耳鳴り、発汗などに悩まされていて、はっきりとした原因がわからない場合は、男性ホルモンの減少を疑うとよいかもしれません。

男性ホルモンの増やし方

男性ホルモンが減少すると、性的・身体的・精神的な症状が現れる可能性があります。男性ホルモンを維持するにはどうすればよいのでしょうか。日常生活で実践できる取り組みを紹介します。

筋力トレーニング

定番の取り組みといえるのが筋力トレーニングです。筋肉に一定の負荷をかけることで、男性ホルモンと成長ホルモンの分泌を促せる可能性があります。効率よく負荷をかけたい方は、大腿四頭筋(太ももの前)や下腿三頭筋(ふくらはぎ)などの大きな筋肉を鍛えるとよいでしょう。例えば、大腿四頭筋はスクワットで鍛えられます。基本的なやり方は次の通りです。

【スクワット】

  1. 1.足を肩幅程度に広げ、背筋を伸ばして立つ
  2. 2.爪先をわずかに外側へ向ける
  3. 3.息を吸いながら太ももが床と平行になるまで腰を落とす
  4. 4.息を吐きながら元の姿勢に戻る
  5. 5.3~4を15回程度繰り返す

ポイントは、体力にあわせて筋力トレーニングのメニューを組むことです。筋力トレーニングには、基礎代謝の向上、ストレスの発散なども期待できます。

良質な睡眠

質の高い睡眠を心がけることも重要といえるでしょう。睡眠不足は、男性ホルモン減少の原因になりうるからです。したがって、睡眠時間を削って働くことなどはおすすめできません。睡眠の質を高めるポイントは準備といえるでしょう。代表的な取り組みとしてあげられるのが、就寝2時間前程度に温めのお湯にゆったりとつかることです。入浴のメリットはリラックスできることと深部体温を上げられることです。私たちは、深部体温が下がるときに眠気を感じやすくなります。就寝3~4時間前に夕食を済ませておくこともポイントです。これより後に夕食をとると、消化活動で睡眠の質が低下すると考えられています。夕食をとる時間が遅くなる場合は、消化しやすいものを選ぶとよいでしょう。

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タンパク質を十分摂取する

適量のタンパク質を取ることも心がけたい取り組みです。たんぱく質は、筋肉や内臓、ホルモンなどの材料になります。ダイエットなどで過度に不足すると、筋トレなどを行っても身体づくりにつながらない恐れがあります。タンパク質を豊富に含む食べ物として、肉・魚介・大豆製品・乳製品・卵などがあげられます。不足しがちな方はこれらを食生活に取り入れるとよいでしょう。ただし、ビタミンB群が不足すると代謝できません。バランスのよい食生活を心がけることが重要です。

日光浴

過去に行われた研究で、ビタミンDがテストステロンの合成を増やす可能性が示唆されています。[1]ビタミンDは日光浴で生成されます。若年女性を中心にビタミンD不足が指摘されているため、日光浴を積極的に心がけるほうがよいかもしれません。体内で必要とするビタミンDを生成するのに必要な日照時間は季節や地域などで異なります。国立研究開発法人国立環境研究の発表によると、7月と12月の12時に必要と考えられる日照時間は次の通りです(5.5μgをすべて体内で生成するための日照時間)。[2]

地域 7月 12月
札幌 4.6分 76.4分
つくば 3.5分 22.4分
那覇 2.9分 7.5分

※両手甲と顔の面積で日光を浴びた場合

ちなみに、ビタミンDは食事からとることもできます。ビタミンDは、きくらげ、しらす干し、マイワシのみりん干しなどに多く含まれています。

亜鉛やマグネシウムなどのミネラルの摂取

ミネラルは、代謝を促進する、筋肉・神経を正常に保つ、恒常性を保つなどの役割を担う無機質です。例えば、亜鉛は細胞分裂やたんぱく質の合成を助ける補酵素として働くほか、DNAの合成にも関わります。マグネシウムはエネルギー産生、タンパク質の合成などをサポートします。いずれも重要な働きを担いますが体内では合成できません。ミネラルが不足しないように、食事のバランスに気を配ることも欠かせません。

中高年は男性ホルモンの減少に注意

この記事では、男性ホルモンの働きや減少により引き起こされる症状などを解説しました。男性ホルモンの分泌量は加齢とともに減少します。40代以降で性欲減退などを実感している方は注意が必要かもしれません。対策をお探しの方は、筋力トレーニングなどを生活に取り入れるとよいでしょう。ただし、即効性や劇的な変化は基本的に期待できません。プラスαの対策をお求めの方は、精力剤専門の薬局として35年以上の歴史がある「あかひげ薬局」までご相談ください。

[1]大東製薬工業公式BLOG「ビタミンDとテストステロンはポジティブに関連する」
https://daito-p.co.jp/blog/2012/01/post-85.html
[2] 国立研究開発法人国立環境研究「体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定-札幌の冬季にはつくばの3倍以上の日光浴が必要-」
https://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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