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射精障害の種類とそれぞれの原因について解説

「射精障害とは?」
「射精のメカニズムや射精障害の種類が知りたい」
「射精障害でも妊娠できる?」
勃起はするけど上手く射精できないと悩む方は少なくありません。
心当たりがある方は、射精障害の可能性を考えましょう。
この記事では、射精障害の概要と種類、EDとの違いや妊娠の可能性などについて解説していきます。
性に悩む方、現在の状態を正しく認識したい方はぜひ参考にしてください。

目次

射精障害とは

射精障害は「性的刺激を受けて勃起するものの射精はできない状態」を指します。
勃起不全(ED)などと同じく、性機能障害のひとつに位置づけられます。
たとえば、性交時に勃起して挿入できるものの、射精に至らず終了してしまう状態などが該当します。
勃起はしても射精に至らないと「パートナーに迷惑をかけている」「最後までできず情けない」などの思いがよぎるため、男性にとっては非常に辛い状態です。
また、計画通りに性交渉を行えないため、子作りに影響することもあります。
射精障害は、夫婦関係に亀裂をもたらす恐れがある深刻な状態です。
「勃起する」「挿入できる」を基準に大丈夫かどうかを判断するべきではありません。

ED(勃起不全)との違い

ED(勃起不全)は、射精障害と同じ性機能障害に分類されている勃起障害です。
勃起障害は「何らかの原因で勃起しない」あるいは「勃起してもそれを維持できない」ため、満足な性交渉を行えない状態といえます。
射精障害と勃起障害は、問題が生じている箇所(射精に至るまでのプロセス内)が異なります
それぞれの問題箇所は以下の通り。

  • 射精障害:勃起〜射精の段階
  • 勃起障害:弛緩状態〜勃起の段階

同じ性機能障害でも上記のような違いがあり、その特徴や具体的な悩みも異なってきます。
さらに勃起障害(ED)について知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

>>>関連記事
ED(勃起不全)の年齢層別原因と基本の対処法

勃起から射精までのメカニズム

ここからは、勃起と射精のメカニズムを段階的に解説していきます。
陰茎の勃起と射精は、男性の生殖システムの重要な機能のひとつです。
勃起は、基本的には性的刺激によって引き起こされます。
この刺激は、男性の視覚、聴覚、嗅覚、触覚など、さまざまな感覚を通じて伝わります。
刺激が脳に伝わると、交感神経が活性化され、陰茎の血管拡張と神経刺激による海綿体の充血が促進されます。
血液の流れが増えると、陰茎の大小2つの海綿体にある空洞体が膨張し、圧力が高くなります。
海綿体はまた、陰茎の周りの硬い袋である包皮の後ろにある尿道を圧迫し、勃起を支えます。
陰茎の勃起が維持される間、陰茎の先端にある尿道が閉じられます。
また、勃起が維持される間、脳は陰茎の感覚神経からの刺激を受け取り、性的刺激が続く限り、勃起を維持し続けます。
一方、射精は神経系とホルモン系によって調整されます。
射精は、精子や精液を運ぶ管から筋肉によって押し出され、陰茎から排出されるものです。
射精が起こると、交感神経が活性化され、精子の移動を促進するための筋肉の収縮が始まります。
精子は、陰嚢から射精管に移動し、精液と混ざって射精筋に到達します。
射精筋は、精子と精液を尿道に送り出すために収縮します。
最終的に、性的行為が終了すると、交感神経が抑制され、陰茎の海綿体から血液の流れが遮断され、勃起は解消されます。
メカニズムが正常に機能しない場合、勃起不全や早漏などの問題が発生する可能性があります。
このような場合は、医師と相談し、治療を受ける必要があります。
ここからは、以下の2つに分けて、より簡単に手順を見ていきましょう。

  • 勃起のメカニズム
  • 射精のメカニズム

それぞれ解説していきます。

勃起のメカニズム

まずは、勃起のメカニズムから見ていきましょう。

  1. 性的刺激を受けて脳が興奮する
  2. 副交感神経を通って陰茎に性的刺激が伝えられる
  3. 陰茎で一酸化窒素が放出されて平滑筋が弛緩する
  4. 陰茎に大量の血液が流入して勃起が起こる

勃起障害は、以上の過程で問題が生じます。
たとえば、過度な緊張で性的刺激をうまく伝えられないなどが挙げられます。

射精のメカニズム

次に、射精のメカニズムを見ていきましょう。

  1. 精巣で生まれた精子が精管を通り前立腺へと運ばれる
  2. 精子と精嚢分泌液・前立腺液が混ざり精液が作られる
  3. 内尿道括約筋が収縮して精液の逆流を防ぐ
  4. 外尿道括約筋が収縮して精液が押し出される
  5. 精液が体外へ放出される

射精障害は、以上の過程で問題が生じます。
射精のメカニズムは勃起以上に複雑で、さまざまな原因が考えられます。

射精障害の種類

一口に射精障害といっても、その種類はさまざまです。
射精障害は勃起不全と並ぶ男性の性機能障害のひとつで、射精時に問題が起こる状態を指します。
これらの射精障害は、男性の性生活に大きな影響を与えるため、適切な治療が必要です。また、パートナーシップに影響を与える可能性があるため、治療にはカップルで行うことも重要です。
ここでは、以下の4つについて解説します。

  • 早漏
  • 膣内射精障害(遅漏)
  • 神経性射精障害
  • 逆行性射精障害

それぞれ見ていきましょう。

種類①早漏

早漏は「性交時にほぼ毎回、射精前〜挿入後約1分以内に射精してしまう状態」です。
満足に性行為を行えないため、男性は自信を失う原因になってしまいます。
薬局で購入できる医薬品で対処できる可能性があります。

治療方法

早漏の治療法には、早漏防止薬の服用とストップ&スタート法が有効です。
早漏防止薬には、脳内のセロトニンを調整することで射精を抑制する効果があります。
一方、ストップ&スタート法は「マスターベーションの途中に射精が近づいたら、刺激を中断し、リラックスする」を繰り返すことで射精感に慣れる方法です。
1日に数回行うことで、徐々に射精をコントロールできるようになります。

種類②膣内射精障害(遅漏)

膣内射精障害は「自慰だと射精できるのに、膣に挿入すると射精できない状態」を指します。
俗に「遅漏」とも呼ばれます。
人数でいえばもっとも多い射精障害です。
原因は「心理的な問題」「誤った自慰の習慣」「勃起障害」とされており、なかでも多いのが「心理的な問題」です。
心理的な問題にアプローチしなければならない特性上、改善には時間がかかる傾向があります。
なお、誤った自慰の習慣の例としては、ペニスを手で強く握る、ペニスを手で素早くしごく、ペニスを床に押し付けるなどが挙げられます。
このような自慰を繰り返していると、強い刺激を加えないと射精できなくなるため膣内射精障害になります。
自慰のやり方を見直すことで、改善できる可能性があります。
下記でより詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

>>>関連記事
膣内射精障害の原因と検討したい3つの対策

治療方法

膣内射精障害(遅漏)の治療法としては、まずは行動や生活習慣の見直しをすることが重要です。
マスターベーション時に過度な刺激を与えていないか、アルコールや服用薬が影響していないかなどを確認しましょう。
中折れや勃起不全(ED)が問題になっている場合、バイアグラやレビトラ、シアリスといったED治療薬が有効な場合もあります。
しかし、薬物療法は専門医による診断と適切なアドバイスがある場合のみに行われることが推奨されます。

種類③神経性射精障害

神経性射精障害も射精障害のひとつです。
代表的な例として挙げられるのが脊髄損傷ですが、同じ神経性射精障害でもさまざまです。
治療が難しく、子作りを希望している場合は精巣から精子を採取する精巣内精子採取術を検討すると良いかもしれません。
その場合、専門医に相談することをおすすめします。

治療方法

神経性射精障害は、内服薬が有効ではありません。
そのため、治療法としては、陰茎振動刺激や電気射精によって射精を誘導する方法があります。
これらの方法は、ペニスに刺激を与えながら陰茎内の精液を排出することで、射精を促進するものです。
ただし、陰茎振動刺激や電気射精は、正しく行われない場合に副作用やリスクを伴うことがあるため、医師の指示のもとで行う必要があります。

種類④逆行性射精障害

逆行性射精障害は「射精するときに精液が膀胱側へ逆流してしまう状態」です。
原因はさまざまですが、糖尿病(神経障害)、抗精神病薬をはじめとする薬剤の副作用、前立腺手術などが考えられます。
薬剤が原因の場合は、薬剤を変更することで改善できる可能性があります。
改善が難しく、かつ子作りを希望している場合は精巣内精子採取術などを検討しましょう。
ただし、放置しても基本的に問題は生じないため、子作りを希望していない場合、焦る必要はありません。

治療方法

逆行性射精障害は、アモキサピンやトフラニールなどの三環系抗うつ薬を使用することによって症状を緩和できます。
ただし、必ず医師の指示のもとで使用する必要があります。

射精障害でも妊娠できる?

最後に、射精障害でも妊娠できるかどうかについて解説して終わります。
射精障害は、勃起や射精がうまく機能しない状態を指し、多くの場合、妊娠に影響を与える可能性があります
しかし、射精障害があっても妊娠できる場合があります。
まず、射精障害のタイプによってその影響は異なります。
たとえば、無精子症など精子の産生ができない状態では、自然妊娠や人工授精などといった方法で妊娠することができません。
しかし、一方で、早漏や遅漏といった射精を制御する障害の場合は、射精を遅らせたり、調整したりすることで妊娠することができる場合もあります。
また、射精障害によっては、精子の数や質が低下する場合があります。
たとえば、逆行性射精は、精液が膀胱に逆流してしまうため、精液量が少なくなり、精子の数が減少することがあります。
この場合でも、人工授精や体外受精などの治療方法を利用すれば妊娠することができます。
ただし、射精障害によっては、妊娠するためには治療が必要になる場合があります。
たとえば、完全に射精ができない場合や、精子の数が著しく減少している場合には、精液を採取し、顕微授精を行う必要があるかもしれません。
また、男性のホルモンバランスや神経系に問題がある場合には、それを修正する治療が必要かもしれません。
射精障害が妊娠に与える影響はさまざまであり、治療方法もさまざまです。
しかし、現代医療の発展により、射精障害があっても妊娠することは可能になっています。
男性自身も、積極的に治療を受けることで、妊娠を望むパートナーとの共同の夢を実現することができるでしょう。

射精障害の対策はできることから講じましょう

今回は、射精障害について解説しました。
射精障害は、男性の性行為における障害のひとつであり、正常な射精が行えない状態を指します。
そのため、射精が困難であったり、射精が完了しなかったりする症状が見られるときには、射精障害の可能性があります。
射精障害には、射精が早すぎる早漏と、射精が遅い遅漏と、精液中に精子が含まれない、または少ない状態である無精子症があります。
射精障害の原因は、身体的、精神的、および薬物性のいずれかです。
身体的な原因には、前立腺炎、膀胱がん、高血圧、糖尿病などが挙げられます。
精神的な原因には、ストレス、不安、うつ病などがあり、薬物性の原因には、抗うつ薬や精神安定剤などの投与があります。
なお、射精障害の基本的治療は、以下の方法です。
心理カウンセリングを受けることにより、精神的な原因を解決する心理療法。
遅漏の場合には、一部の抗うつ薬や鎮静剤が効果的である薬物療法。
健康な食生活や適度な運動、ストレスの解消などにより、身体の健康状態を改善する方法。
どれも一長一短なため、最適な対策を選びましょう。
射精障害は、男性の精神的・身体的ストレスやパートナーとのトラブルを引き起こすことがあります。そのため、適切な治療を受けることが重要です。
射精障害があると性交渉を満足に行えないため、男女の仲に亀裂をもたらす原因になりえます。
まずは、医療機関などで診てもらい原因を分析して対策を講じることが重要といえるでしょう。
早漏で悩んでいる方や専門家に相談したい方は、精力剤関連に特化した薬局として33年以上の歴史があるあかひげ薬局でご相談いただければ、考えられる対処法をご提案いたします。
できることから対策を講じていきましょう。

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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