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薬剤性EDとは|気をつけたい薬と症状が現れたときの対処法

「薬を服用してから勃起しにくくなった」などと悩んでいませんか。心当たりがある方は、薬剤性EDかもしれません。薬剤性EDは、年齢を問わず発症する恐れがあるトラブルです。詳細を理解して正しく対処することが大切です。ここでは、薬剤性EDの概要、対処法を解説するとともに注意して服用したい薬を紹介しています。以下の情報を参考にすれば全体像をつかめるはずです。薬の影響や勃起の状態などが気になる方は参考にしてください。

目次

薬剤性EDとは?

薬剤性EDは、服用している薬の副作用で、勃起しにくくなったり、勃起しても途中で萎えたり、勃起しなくなったりすることです。男性機能に問題がなくても、EDになってしまうことがあります。リスクのある薬を服用していれば、年齢を問わず発症する恐れがあるため注意が必要です。ただし、特定の薬を服用しているすべての方が、必ず発症するわけではありません。ある薬を服用して、EDになる方もいれば、ならない方もいるのです。

薬剤性EDの恐れがある薬は、原則として添付文書の副作用欄にその旨を記載しています。その一方で、記載がない薬でも、症状が現れることがあると考えられています。添付文書だけで、リスクを完全に把握できない点には注意が必要です。また、記載の有無にかかわらず、処方時に副作用に関する説明を受けられないケースもあります。心配な場合は、医師や薬剤師に想定される副作用を確認しておくことが大切です。既に症状が現れている方は、現在の状態を医師に説明するとよいでしょう。とはいえ、EDの症状が、薬の副作用で引き起こされているとは限りません。病気やストレスなどの影響で、勃起しにくくなっていることも考えられます。原因を決めつけずに、相談することがポイントです。

薬剤性EDを引き起こす薬とは

薬剤性EDのリスクがある薬として以下のものがあげられます。

【薬の種類】

  • 抗うつ剤・精神安定剤
  • 男性ホルモン抑制剤
  • 降圧剤
  • ADHD治療薬
  • 脂質異常症治療薬

これらの薬について解説します。

抗うつ剤・精神安定剤

うつ病の治療に用いられる抗うつ剤、精神安定剤は、薬剤性EDを引き起こす恐れがあります。薬剤性EDの主な原因といわれることもあるため注意が必要です。たとえば、うつ病の治療で多く用いられる選択的セロトニン取込阻害薬は、セロトニンやドーパミンに作用してEDを引き起こすと考えられています。統合失調症やアルコール依存症などの治療に用いられる抗精神病薬の影響も無視できません。抗精神病薬は、血液中のプロラクチン濃度を高めて性機能障害を起こすことがあります。これらの薬を服用しているときにEDを発症すると、自己判断で断薬する方が多いとされています。うつ病などの症状が悪化するケースもあるため、自己判断の断薬は控えましょう。

男性ホルモン抑制剤

男性ホルモンに関わる薬も薬剤性EDを引き起こす恐れがあります。代表的な薬としてあげられるのが5α還元酵素2型阻害薬(男性型脱毛症用薬)です。たとえば、フィナステリド錠1mg「NIG」は、生殖器の副作用として勃起機能不全、射精障害、精液量減少が想定されています。これらの発症率は1%未満です。その他の副作用として、リビドー減退(1~5%)、睾丸痛、血精液症、男性不妊・精液の質低下(頻度不明)が想定されている点も見逃せません。リビドー減退は、発生率が高いため注意したい副作用と考えられます。市販後に「投与中止後も持続した」との報告がある点もポイントです。ベネフィットとリスクを評価したうえで、服用したい薬といえるかもしれません。

出典:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フィナステリド錠1mg「NIG」」
https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900XF2133_1_02/

降圧剤

高血圧の治療に用いる降圧剤も薬剤性EDを引き起こす恐れがあります。降圧剤には、以下の種類などがあります。

【種類】

  • β遮断薬
  • Ca拮抗薬
  • 利尿薬
  • α遮断薬
  • ACE阻害薬

一般的に、β遮断薬、Ca拮抗薬、利尿薬はリスクが高いと考えられています。これらの薬がEDを引き起こす理由ははっきりとわかっていません。現在のところ、ペニスに対する血流の減少などが影響していると考えられています。ただし、薬剤の影響とは言い切れない面もあります。高血圧自体がEDの危険因子であるためです。つまり、高血圧の影響で勃起しにくくなっている恐れもあります。降圧剤を服用している場合は、薬の影響と高血圧の影響を考慮しなければなりません。

ADHD治療薬

注意欠陥・多動症の治療に用いられるADHD治療薬もリスクのある薬と考えられています。代表的な治療薬としてメチルフェニデートがあげられます(ADHDの治療では徐放性製剤が用いられています)。メチルフェニデートは、ドーパミンやノルアドレナリンの作用などに影響する薬です。副作用で、勃起不全などの生殖器系障害を起こす恐れが指摘されています。

ADHDの薬物療法は子どもを対象としていました。しかし、成人後も特性が続くケースがあるとわかったため、現在では大人に対しても行われています。メチルフェニデート(徐放性製剤)は大人も使用できます。服用する場合は、勃起の状態に注意が必要です。

脂質異常症治療薬

家族性高コレステロール血症、高コレステロール血症の治療に用いられるHMG-CoA還元酵素阻害薬も、薬剤性EDを引き起こす恐れがあります。HMG-CoA還元酵素阻害薬は、肝臓のLDL受容体数を増加させるなどして血中脂質量を低下させる薬です。精神神経系の副作用として、勃起障害を引き起こす恐れが指摘されています。発症頻度は不明です。

肝臓に関連する副作用を起こしやすい点にも注意が必要です。肝機能が低下すると太りやすくなります。肥満はEDや生活習慣病などの危険因子です。継続的に薬を服用する場合は、勃起機能に加えて肝機能に対する影響もチェックしておきましょう。

薬剤性EDの治療方法

以上の薬の影響などで、勃起しにくくなったり勃起しなくなったりすることがあります。薬剤性EDが疑われる場合は主治医に相談が必要です。治療している病気に悪影響を及ぼす恐れがあるため、自己判断に基づく断薬はおすすめできません。主治医に相談すると、以下の対処などをしてくれる可能性があります。

EDを引き起こす薬を減らす

薬剤性EDの影響で生活の質が低下している場合は、服用している薬の減量を図ってくれることがあります。EDが必ず改善するとはいえませんが、変化を期待できる取り組みです。持病を抱えている場合、薬の服用期間は長くなることが一般的です。これまで通りセックスを楽しめないなどの悩みを抱えている方は、遠慮せずに主治医に相談しましょう。ただし、持病の治療を優先しなければならないこともあります。期待している対処を必ずしてくれるわけではありません。

EDを引き起こしにくい薬に変える

薬剤性EDのリスクが小さい薬に変更してくれることもあります。副作用が原因の場合は、状況を改善できる可能性があります。ただし、代わりの薬を常に見つけられるわけではありません。以下の理由で、薬の変更が難しいケースもあります。

【理由】

  • 他の薬も薬剤性EDのリスクがある
  • 持病に対する悪影響が想定される

医師と相談したうえで、納得できる対策を選択することが重要です。

ED治療はいつから始めるべき?

EDの治療は、できるだけ早く始めるべきと考えられています。何かしらの病気を併発しているケースがあるためです。主な病気として、動脈硬化があげられます。EDの治療で、他の病気が見つかることは少なくありません。「薬の服用=薬剤性ED」とはなりません。まずは原因を確かめることが大切です。また、EDを放置していると、回復に時間がかかる傾向があります。この点も、早期に治療を始めたい理由です。

持病がある方は薬剤性EDに注意

ここでは、薬剤性EDについて解説しました。薬剤性EDは、薬の副作用で引き起こされるEDです。リスクのある薬として、抗うつ剤、降圧剤などがあげられます。ただし、具体的な影響はケースで異なります。勃起に問題が生じている方は、主治医と相談が必要です。薬の減量や薬の変更などで対処してくれることがあります。衰えが気になる方は、精力剤を試すこともできます。目的に合わせた精力剤を選びたい方は、専門薬局として35年以上の歴史がある「あかひげ薬局」にご相談ください。

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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