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EDを引き起こす4つの原因と原因にあわせた具体的な対処法

EDの原因は人により異なります。原因により効果的な対処法も異なるため、まずは自身の状態を正確に把握することが重要です。ここでは、EDを引き起こす4つの原因を解説するとともに原因別に効果的な対処法を紹介しています。以下の情報を参考にすれば、自身の問題を見極めて、具体的な対策を検討できるようになるはずです。勃起力が低下してセックスを満足に行えないなどと悩んでいる人は参考にしてください。

目次

勃起の仕組み

EDの原因を理解するため押さえておきたいのが勃起の仕組みです。勃起は次の流れで成立します。

【勃起の流れ】

  1. 性的な刺激を受けて勃起中枢が興奮する
  2. 骨盤神経(副交感神経)を介してペニスへ性的興奮が伝わる
  3. 陰茎海綿体の血管、海綿体洞の平滑筋が弛緩する
  4. 海綿体洞へ大量の血液が流れ込む
  5. 海綿体洞が膨張し白膜下静脈が圧迫される
  6. 海綿体内の圧が高まり勃起が成立する

勃起は非常に複雑な仕組みで成り立っているといえるでしょう。いずれかの段階で問題が生じると勃起は成立しません。

EDの定義

EDの原因を理解したい人は、その定義も押さえておく必要があります。EDは、十分に勃起しないため満足な性交を行えない状態です。ここでいう「十分に勃起しない」には、完全に勃起しない状態はもちろん、勃起はするものの硬くはならない状態や勃起を維持できない状態なども含まれます。例えば、10回の性交で1~2回は挿入に必要な硬さにならない場合や必ず勃起するものの挿入中に萎えてしまう場合などもEDと考えられます。一般的なイメージよりも、当てはまる状態は幅広いといえるでしょう。

EDの4つの原因

EDは原因により以下の4タイプに分類されます。

【分類】

  • 器質性ED
  • 心因性ED
  • 薬剤性ED
  • 混合性ED

それぞれの概要は以下の通りです。

器質性ED

身体的な要因で引き起こされるEDです。具体的には、血管・神経・内分泌・ペニスの問題で引き起こされます。例えば、血管に問題が生じると性的刺激を受けてもペニスへ十分な血液を送り込めません。神経に問題がある場合は、性的刺激をペニスへ伝えられないことが考えられます。器質性EDは、中高年以降に多いEDといえるでしょう。主な原因として次のものがあげられます。

動脈硬化

加齢をはじめとする要因で、血管が厚く・硬くなった状態です。血管の弾力性が失われるうえ、血液の通り道が狭くなるため、進行するとペニスの血流が悪くなってしまいます。ペニスの動脈は非常に細いため、動脈硬化の症状が現れやすい傾向があります。つまり、EDが動脈硬化の初期症状ということも考えられます。動脈硬化の危険因子として、加齢・生活習慣病・喫煙・肥満などがあげられます。進行すると、EDだけでなく心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがあるため十分な注意が必要です。

糖尿病

インスリンがうまく働かないため、血糖値の高い状態が続く病気です。高血糖状態が続くと、血管の内壁が傷ついてしまいます。ここにコレステロールが沈着することで動脈硬化は進行します。また、高血糖状態が続くと神経細胞もダメージを受けます。つまり、糖尿病は血管障害と神経障害を引き起こす恐れがあるのです。EDと関連の深い生活習慣病といえるでしょう。

手術・外傷

手術も器質性EDを引き起こします。手術でEDが引き起こされる主な原因は、勃起に関連する神経が傷つけられるためといえるでしょう。EDを引き起こしやすい手術として、前立腺がんや膀胱がんの手術があげられます。外傷もEDの原因になりえます。例えば、交通事故で脊髄を損傷したケースなどが考えられます。勃起に関係する神経が傷つくと、性的興奮をペニスへ伝えられなくなります。身近なところでは、自転車の乗車(長時間)にも注意が必要です。会陰部を圧迫することで、血流障害と神経障害が引き起こされる恐れがあります。EDに対する影響ははっきりとわかっていませんが、念のため気をつけたい取り組みです。

脂質異常症

血液中に含まれるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪の値が基準値から外れている状態です。動脈硬化を悪化させる危険因子と考えられています。自覚症状はないため、定期検診などで管理する必要があります。

心因性ED

心理的・精神的な要因で引き起こされるEDです。具体的な原因は、人により大きく異なります。例えば、セックスで失敗した経験や家庭内のストレス、職場のストレス、妊活のプレッシャーなどが原因になりえます。年代を問わず起こる点が心因性EDの特徴です。身体的な問題を抱えていない若年層であっても、些細なきっかけで心因性EDになることがあります。20代、30代のEDは心因性EDが中心と考えられています。

一般型の心因性ED

心因性EDは、症状の現れ方で「一般型」と「状況型」にわけることができます。一般型は、相手や状況を問わず症状が現れるタイプです。また、一般型は「無反応型」と「抑制型」に分類されます。無反応型は、何かしらの理由で性的興奮を得られないタイプです。年齢を重ねた男性に多く見られます。抑制型は、性的接触を避けた結果、性的欲求を失ったタイプです。いつのまにかEDになっているケースが少なくありません。

状況型の心因性ED

状況型は、状況により症状の現れ方が変わるタイプです。状況型は「パートナー関連型」「行動関連型」「精神的苦痛や適応への関連型」に分かれます。パートナー関連型は、相手により症状が現れたり現れなかったりするタイプを指します。例えば、恋人だと勃起しない、恋人以外だと勃起する、またはその逆などが考えられます。行動関連型は、自身の行動の結果、EDになってしまったタイプです。早漏をはじめとする性機能障害でセックスを避けていたらEDになってしまった、過去にセックスで失敗した経験が予期不安を生み出しEDになってしまったなどが該当します。精神的苦痛や適応への関連型は、精神的な苦痛を伴う大きなイベントや抑うつ状態などにより性欲が低下してEDになってしまったタイプです。

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薬剤性ED

薬剤性EDは、服用している薬剤の影響で引き起こされるEDです。EDを引き起こす恐れがある薬剤として、降圧薬・抗うつ薬・AGA治療薬・前立腺肥大症治療薬などがあげられます。特に、抗うつ薬はリスクが高いと考えられています。服用後に症状が現れた場合は、自己判断で服薬を中止せず医師に相談することが大切です。減薬や薬剤の変更で対処できることがあります。一方で、降圧薬ははっきりとした関係がわかっていません。高血圧の影響でEDが引き起こされていることも考えられます。

混合性ED

混合性EDは、器質性ED・心因性ED・薬剤性EDが重複して引き起こされるEDです。例えば、動脈硬化の影響で中折れした経験が予期不安を生み出し、完全に勃起しなくなるなどが考えられます。上記のケースは器質性EDと心因性EDが組み合わさっています。同様に、薬剤の影響で勃起しなかったときにパートナーから心無い言葉をかけられて完全に勃起しなくなるなども考えられます。この場合は、薬剤性EDと心因性EDが重複しています。心因性EDは、他のEDと重複しやすいため注意が必要です。

EDの改善・治療方法

続いて、EDの改善・治療方法を紹介します。

治療薬の服用

基本の対策といえるのが治療薬の服用です。器質性ED・心因性EDに一定の効果を期待できます。また、多くのケースで、薬剤性EDにも有効です。治療薬の主な働きは、勃起を鎮める物質を阻害することです。これにより、血流を促し勃起とその維持を助けます。治療薬には複数の選択肢があります。作用する時間や食事の影響などが異なるため、ライフスタイルに合っているものを選ぶことが大切です。

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生活習慣の改善

器質性EDには、生活習慣の改善が効果的です。具体的には、食生活の見直しや習慣的な運動などがあげられます。例えば、食生活の見直しでは、5大栄養素をバランスよく摂ることや塩分の摂りすぎに注意することなどが求められます。喫煙している方は、減煙や禁煙に取り組むことも重要です。喫煙には、悪玉コレステロールを増やしたり血圧を上昇させたりして動脈硬化を進行させる働きがあります。減煙や禁煙が難しい場合は、医療機関で治療を受けるとよいでしょう。

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ICI療法

手術、外傷、糖尿病などで勃起に関わる神経がダメージを受けている場合は、ICI療法を検討できます。ICI療法は、陰茎海綿体に薬液を注入して勃起させる治療です。具体的には、医師から説明を受けたうえで、自身で陰茎に薬液を注入(注射)します。ICI療法であれば、ED治療薬が効かない人でも性行為を行える可能性があります。

カウンセリングの受診

心因性EDの対処法として、カウンセリング(心理療法)があげられます。専門家などと対話を重ねながら、EDの原因になっている心の問題を軽減できることがあります。治療薬で改善できないEDを改善できるケースがある点も魅力です。ただし、効果が出るまで時間がかかることが一般的です。また、信頼できる専門家を見つける必要もあります。

減薬・薬の変更

薬剤性EDは、減薬または薬剤の変更が基本の対処法になります。ただし、自己判断で減薬などをすることは勧められません。治療中の病気に悪影響を及ぼす恐れがあります。EDが気になる場合は、主治医に相談するとよいでしょう。治療薬を併用することなどで、問題を解決できるケースが少なくありません。

EDは原因を理解してから対処

ここでは、EDの4つの原因について解説しました。EDは、身体的な要因で引き起こされる器質性ED、心理的・精神的な要因で引き起こされる心因性ED、薬剤の影響で引き起こされる薬剤性ED、これらが重複する混合性EDに分かれます。効果的な解決策は原因により異なるため、現在の状態を正確に理解することが重要です。手軽に始められる対処法をお探しの場合は、精力剤を試してみるとよいかもしれません。興味のある方は、専門薬局として35年以上の歴史がある「 あかひげ薬局」にご相談ください。

内原 茂樹 / Uchihara Shigeki

株式会社ワン・ツー創業者
あかひげ薬局創業者

<略歴>
芳香園製薬に入社し、各地支店長を歴任したのちに、独立。
1987年に愛知県名古屋市に精力剤専門店あかひげ薬局を創設。
数多くのTV・ラジオ番組に出演
「おとなの子守唄」「艶々ナイト」「今夜もハッスル」などに出演。

<主な著書>
「中高年のための気持ちいいセックス」(1997年10月、現代書林)
「誰にも聞けなかった精力剤完全ガイド」(2001年3月、現代書林)

<メディア>
・艶々ナイト(テレビ埼玉)
・今夜もハッスル(サンテレビ) 等

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