射精障害とは？概要・勃起障害との違いなどをわかりやすく解説

射精障害は、性的刺激を受けて勃起するものの射精はできない状態です。勃起不全（ED）などと同じく性機能障害のひとつに位置づけられます。例えば、性交時に勃起して挿入できるものの射精に至らず終了してしまう状態などが該当します。

勃起はしても射精に至らないと「パートナーに迷惑をかけている」「最後までできず情けない」などの思いがよぎるため、男性にとっては非常に辛い状態です。
また、計画通りに性交渉を行えないため、子作りに影響することもあります。射精障害は、夫婦関係に亀裂をもたらす恐れがある深刻な状態です。勃起はするから、挿入はできるから大丈夫などとは考えないほうがよいでしょう。

射精障害と同じく性機能障害に分類されるのが勃起障害です。勃起障害は、何かの原因で勃起しない、あるは勃起してもそれを維持できないため、満足な性交渉を行えない状態といえます。射精障害と同じく、男性にとっては深刻な悩みです。

射精障害と勃起障害は、問題が生じている箇所（射精に至るまでのプロセス内）が異なります。射精障害は勃起してから射精に至るまでの段階、勃起障害は勃起するまでの段階で問題が生じています。勃起と射精は、どのように起こるのでしょうか。

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勃起と射精のメカニズムは次の通りです。

勃起は次の流れで起こります。

1. ・性的刺激を受けて脳が興奮する
2. ・副交感神経を通って陰茎に性的刺激が伝えられる
3. ・陰茎で一酸化窒素が放出されて平滑筋が弛緩する
4. ・陰茎に大量の血液が流入して勃起が起こる

勃起障害は、以上の過程で問題が生じます。例えば、過度な緊張で性的刺激を上手く伝えられないなどが考えられます。

射精は次の流れで起こります。

1. ・精巣で生まれた精子が精管を通り前立腺へと運ばれる
2. ・精子と精嚢分泌液・前立腺液が混ざり精液が作られる
3. ・内尿道括約筋が収縮して精液の逆流を防ぐ
4. ・外尿道括約筋が収縮して精液が押し出される
5. ・精液が体外へ放出される

射精障害は、以上の過程で問題が生じます。射精のメカニズムは非常に複雑です。さまざまな原因が考えられるといえるでしょう。

射精障害は、いくつかの種類に分類できます。代表的な射精障害を紹介します。

自慰だと射精できるのに、膣に挿入すると射精できない状態を指します。
一般的に、最も多い射精障害と考えられています。

原因は、心理的な問題、誤った自慰の習慣、勃起障害の3つです。中でも多いのが心理的な問題です。
心理的な問題にアプローチしなければならないため、改善には時間がかかる傾向があります。誤った自慰の習慣の例としてあげられるのが、ペニスを手で強く握る、ペニスを手で素早くしごく、ペニスを床に押し付けるなどです。

このような自慰を繰り返していると、強い刺激を加えないと射精できなくなるため膣内射精障害になります。自慰のやり方を見直すことで、改善できる可能性があります。

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膣内射精障害の原因と検討したい3つの対策

神経障害も射精障害の原因になりえます。代表的な例としてあげられるのが脊髄損傷です。治療が難しく子作りを希望している場合は、精巣から精子を採取する精巣内精子採取術を検討するとよいかもしれません。専門医に相談することをおすすめします。

射精するときに精液が膀胱側へ逆流してしまう状態です。
原因はさまざまですが、糖尿病（神経障害）、抗精神病薬をはじめとする薬剤の副作用、前立腺手術などが考えらえます。

薬剤が原因の場合は、薬剤を変更することで改善できる可能性があります。
改善が難しく子作りを希望している場合は、精巣内精子採取術などを検討します。放置しても、基本的に問題は生じません。

性交時に毎回あるいはほぼ毎回、射精前あるいは挿入後1分以内に射精してしまう状態です。
満足に性行為を行えないため、男性は自信を失う原因になってしまいます。薬局で購入できる医薬品で対処できる可能性があります。

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早漏になる原因と改善方法を解説

何かの原因でオルガスムを得られなくなり射精障害に陥ることもあります。主な原因として、手術で神経が傷つくことなどがあげられます。

射精障害について解説しました。性交渉を満足に行えないため、男女の仲に亀裂をもたらす原因になりえます。射精障害の原因はさまざまです。まずは、医療機関などで診てもらい原因を分析して対策を講じることが重要といえるでしょう。
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